妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
蒟蒻畑などの蒟蒻ゼリーは食べても良いのでしょうか?
こちらでは妊娠中の蒟蒻畑について紹介致します。

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妊娠中蒟蒻畑などの蒟蒻ゼリーは食べても良いの?

蒟蒻ゼリー

妊娠中のどの時期においても蒟蒻畑は食べても構いませんが、
食べ過ぎると、便秘になったり消化不良により腹痛下痢になったりしますし、
カロリーの摂りすぎにも注意しなければいけません。

適量であれば何の問題もありません。

洋酒が入っているけど大丈夫?

蒟蒻畑には香り付けとして洋酒が入っていますが、
量が微量ですし、アルコール分はほとんど残っていないため摂取しても何の問題もありません。
安心して召し上がることができます。

蒟蒻畑は1日どれくらい食べても良いの?

蒟蒻畑といえば、食物繊維が多く含まれているというイメージですが、
1個あたり食物繊維は0.4g含まれています。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2020年版)では、
18歳以上の女性が1日に摂取すべき食物繊維の量は18g以上とされています。

また、厚生労働省の食事バランスガイドでは1日に摂取しても良いおやつのカロリーは
200kcal以下とされています。

これを踏まえて、蒟蒻畑をどれくらい食べても良いか計算してみると、
蒟蒻畑1個あたりのカロリーは26kcalとなっているので、
蒟蒻畑のみがおやつとした場合、8個程度は食べられる計算になります。
蒟蒻畑8個の食物繊維は3.2gですので、食物繊維の量的にはまだまだ余裕があります。

これが1日16個などになると食物繊維量は大丈夫であっても
おやつとしてのカロリーが多いため、日常的にたくさん食べていると
肥満や妊娠糖尿病などのリスクが増加してしまいます。

ただし、つわり時で蒟蒻畑しか食べられないと言う場合は、
基本的な考え方としては食べられるものを食べられる時に食べられるだけ食べるという考えですので、
カロリーなどのことは気にしなくても良いです。

つわりが終わり何でも食べられるようになれば、
カロリーや栄養バランスなどを意識した食生活に戻すようにしましょう。

なお、つわり時で蒟蒻畑しか食べられないと赤ちゃんに影響があるのではと
思う方もおられると思いますが、赤ちゃんはしっかりとママから栄養を吸収しますので、問題ありません。

蒟蒻ゼリーの中には人工甘味料が使われているものがある

蒟蒻ゼリーの中には極端にカロリーが低かったり、0kcalを売りにしているものがあります。
アセスルファムKやスクラロースなどの人工甘味料が使用されており、
カロリーがなかったりします。

多量でなければ胎児に影響は出ないと考えますが、
海外の動物実験においてこのような結果が出ているので紹介しておきます。

ベイクの国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所(NIDDK)の研究チームの実験では、

妊娠・授乳中の母マウスに人工甘味料スクラロースとアセスルファムKを摂取させたところ、子マウスの代謝に対して悪影響を及ぼし、マイクロバイオーム(細菌叢9))が変化したと発表しました(Frontiers in Microbiology 2019年6月)。

研究チームは、妊娠・授乳中の母マウスにスクラロースとアセスルファムKの混合液を、ヒトにおける1日摂取許容量に相当する量、その2倍量、水の3群に分けて投与し健康影響を検証した。母マウス(n=31)は血液、母乳、糞便、尿、子マウス(n=226)は血液、糞便、尿を解析した。子マウスを解析したところ、スクラロース、アセスルファムKは共に胎盤と母乳を通してマウスに移行することが確認された。これは以前より報告されていたことではある。

人工甘味料を1日摂取許容量の2倍量摂取した母マウスは、人工甘味料の摂取量が1日摂取許容量である母マウスと比べ、代謝変化が非常に大きかった。また、子マウスの肝機能も影響を受け、血液中の毒素を分解する働きは衰え、腸内の細菌代謝物が劇的に変化した。腸内細菌の変化は2型糖尿病や肥満に類似し、インスリン分泌、炎症、腸内細菌の変化を引き起こす糖の影響が拡大し、脂肪の蓄積を促し、2型糖尿病を誘発することが認められた。

引用:くにちか内科クリニック

この研究では、マウスを使っており、人工甘味料を1日の許容摂取量の2倍という
多量の人工甘味料を投与させているので、参考程度にしかなりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化が認められ、肥満や2型糖尿病を誘発することが認められたとあります。

少なくとも、人工甘味料は胎盤を通して胎児に移行するため、
注意に超したことはありせん。

この研究では動物を使っており、人間には当てはめることはできませんが、
継続して人工甘味料を摂取することは人間であっても控えた方が良さそうな結果が出ています。

人工甘味料はスクラロース、アセスルファムK以外にもアスパルテームやL-フェニルアラニン化合物などがありますが、
他の研究では、カルガリー大学のライマー教授の研究によるマウス実験があります。

実験では妊娠中のラットにアスパルテーム、ステビア、または普通の水を与え、出産後に仔の体重を測定しするとともに腸内微生物叢を調査した。

驚くべきことに、甘味料はラットの母親に対する影響はごくわずかだったものの、仔には有意な影響があった。甘味料を与えられた母親から生まれた仔は、体重が多く、体脂肪率が高くなっていた。腸内微生物に重要な変化が見られ、具体的には、プロピオン酸と酪酸を生成する微生物が増加し、乳糖を発酵させる種は減少していた。腸内細菌叢におけるこれらの変化は、仔の体重増加を引き起こした可能性があるという。

引用:LINK de DIET

この研究ではどのくらいの人工甘味料を摂取させたかわかりませんが、
仔マウスの腸内細菌の変化による体重増加を引き起こした可能性があると言っています。

これら二つの研究は人工甘味料の種類は違えど、
体重増加を示すであろう結果が出ているため、
いずれの人工甘味料も妊娠中は摂取を極力控えた方が良いと考えます。

実験においては動物実験での結果で人体での結果ではありませんし、
人工甘味料の摂取量も許容範囲を超えていますので、
この実験結果をそのまま人間に当てはめることは出来ませんが、
少なからず人工甘味料は胎盤を通過するようです。
気になる方は妊娠中は控えておくことをおすすめします。

まとめ

妊娠中のどの時期においても蒟蒻畑などの蒟蒻ゼリーは食べても構いませんが、
蒟蒻ゼリーの中には人工甘味料が使用されているものがあります。
人工甘味料が気になる場合は、なるべく避けておいた方が良いでしょう。

万が一人工甘味料を摂取してしまったとしても、
度を超えて過剰に摂取でもしない限り問題にはなりませんので、
摂取してしまったからといって心配になる必要はありません。

過剰に人工甘味料入り蒟蒻ゼリーを摂取すると
人工甘味料云々の前に食物繊維の摂りすぎになり、
母体に便秘や下痢などのトラブルが出るでしょう。

何でもそうなのですが、過剰に摂取するということは控えましょう。

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