妊娠中はマグロなど水銀が多く含まれている魚は摂取上限が決められていますが、
マグロを食べてしまった、あるいは食べすぎてしまった場合大丈夫なのでしょうか?
こちらでは妊娠中のマグロについて紹介致します。

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妊娠中マグロを食べてしまった!大丈夫なの?

マグロ

マグロは種類にもよりますが、1週間あるいは1回に食べても良い量が定められています。
厚生労働省によると、
クロマグロ(本マグロ)、メバチマグロは1回80gとして妊婦は週に1回までとされており、
ミナミマグロ(インドマグロ)は1回80gとして妊婦は週に2回までとされております。
参照:厚生労働省

80gという量は、お寿司で換算すると4貫程度となります。

これは、マグロには水銀が多く含まれており、
制限がかけられているためです。

水銀を摂取しすぎると胎盤を通り抜け胎児の脳に到達し、
高濃度のメチル水銀は胎児の神経系に作用し、神経障害や発達障害を引き起こす可能性があるため、食べ過ぎには注意が必要です。

では、次に生のマグロを食べた場合についてですが、
基本的には何もおきませんので、安心されて良いかと思います。

考えられるのは、リステリア菌による食中毒ですが、
感染は稀なケースですし、万が一感染したとしても
無症状か軽い症状で済むことがほとんどで、この場合は胎児に影響はありません。

極稀に重症化することがあるのですが、重症化した場合胎児に影響が出る可能性があります。

マグロを食べすぎた場合どうなるの?

1回にマグロをたくさん食べたからといって直ちに胎児に何か起こるわけではなく
水銀は蓄積されていきますので、毎日のように多量に摂取し続けなければ
特に問題はないでしょう。

もしマグロを食べ過ぎたのであれば、数ヶ月はマグロなど水銀を多く含む魚類の摂取を控えれば
問題ありません。

水銀は溜まり続けるわけではなく、体外に排出されていきますので、
しばらくは摂取しないようにすれば排出されます。

リステリア菌に感染したらどうなるの?

母体の症状としては、無症状の場合と軽いインフルエンザ様の症状が出ます。重篤な症状になると敗血症や髄膜炎になることもあり、
海外では死亡例も確認されています。
参照:MSDマニュアル家庭版

参照:厚生労働省

母体だけなら、特に重い症状にはなりにくいのですが、問題は胎児です。
リステリア菌に感染すると胎盤を通して胎児にも感染する可能性があり
その場合、20%程度の確率で流産もしくは子宮内胎児死亡があったという研究データがあります。
また、生存し分娩に至った児のうち68%に新生児リステリア感染症が認められ、
肺炎、敗血症、髄膜炎が主な症状であり、治療しても24%が死亡、12%に神経学的後遺症を認めたとあります。
参照:佐野産婦人科

また、感染したとしても症状が出なければ問題はなく、
高熱が出るなど重症化した場合において胎児に影響が出る場合があり、
重症化することもまた珍しいことですので、生のマグロを食べてしまったからといって
あまり心配することはありません。

食べてしまった場合、次から気をつけよう

マグロを食べてしまった場合、1週間で80gあるいは160gであれば、
許容範囲とされていますので、特に問題は起こりません。

1週間以内にそれ以上多量に食べてしまった場合、
毎日のようにたべていなければ、こちらもあまり気にすることはありませんが、
水銀は排出もされますが、蓄積もされるものなので、
数ヶ月はマグロなど水銀を多く含む魚種を食べることは控えておいた方が良いでしょう。

まとめ

妊娠中にマグロを食べてしまったからといって、それが日常的に多量でなければ
特に問題になることはありません。

また、生のマグロ(刺身やお寿司、マグロ丼など)を食べてしまった場合においても、
食中毒にかかることは極稀なケースですので、こちらも心配する必要はありません。

万が一、1回に多量にマグロを食べてしまった場合は
数ヶ月程度はマグロなどの水銀を多く含む魚種を食べるのを
控えた方が無難でしょう。

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