妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
野菜ジュースは1日にどれくらいの量飲んでも良いのでしょうか?
また、注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中の野菜ジュースについて紹介致します。

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野菜ジュースのビタミンAは大丈夫?

野菜ジュース

野菜ジュースにはビタミンAが含まれていますので、心配される方もいるかと思いますが、
野菜に含まれるビタミンAはβカロテンのことで、妊娠中摂取量に気を遣わなければいけない
ビタミンAは動物性のビタミンAでレチノールと言います。

レチノールは鶏レバーや豚レバーなどに多く含まれているのですが、
レチノールの1日に摂取上限は、5000IU(1500μg)とされています。
参照:にしのはら歯科医院

一方野菜に含まれているβカロテンを摂取すると、
体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。
摂取しすぎたとしても、余計な分はビタミンAに変換されずに体外へ排出されますので、
ビタミンAに関しては心配する必要はありません。

野菜ジュースの糖類は?

清涼飲料と比べて砂糖や果糖ぶどう糖液糖などは含まれていませんので、
糖類に関してはあまり含まれていませんが、
野菜自体の糖類(遊離糖類)が含まれていますので、
日常的に飲み過ぎるとカロリーの摂りすぎになり肥満や糖尿病の原因になりますので、
飲み過ぎには注意しなければいけません。

1日どれくらいの量飲んでもいいの?

上記のことを踏まえて、1日にどれくらいの遊離糖類を摂取してもいいのか見てみると、
1日に摂取しても良い遊離糖類量は、WHOによると

成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大するという。

引用:食品安全委員会

遊離糖類とは、単糖類(ブドウ糖・果糖等)及び二糖類(しょ糖・食卓砂糖等)のことで、人が食品・飲料に添加する糖類のほか、蜂蜜・シロップ・果汁・濃縮果汁中に天然に存在しているものを言います。

WHOが推奨している量としては、1日に遊離糖類を50g未満で抑えるように言っていますので、
これを元にどれくらいの野菜ジュースを飲んでも良いか考えてみると、
一般的な野菜ジュースは200mlあたり13~17gの糖類が含まれています。

仮に17gで統一して考えると、1日に50g未満の遊離糖類を摂取しても良いわけですから、
野菜ジュースは1日に500ml程度は飲んでも良いということになります。

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飲み過ぎるとどうなるの?

たまに飲み過ぎたとしても特に問題はないのですが、
日常的に飲み過ぎている場合、まず考えられるのは糖類の摂りすぎによる肥満や糖尿病などの生活習慣病です。

妊娠中に肥満になると、
母体の影響としては、妊娠糖尿病や睡眠時無呼吸症候群、
心機能障害、妊娠高血圧症候群肝臓や腎臓の障害が生じることがありますし、
胎児の影響としては、不育症になる可能性が高まり、帝王切開率が上昇してしまいます。

また、出産時の創部感染症のリスクも増加します。

特に妊娠糖尿病になると、胎児も高血糖の状態となり巨大児や奇形児が生まれる可能性につながります。
参照:おおこうち内科クリニック

次に考えられるのは、βカロテンの摂りすぎにより
肌の色が黄色くなる柑皮症という症状が現われる場合があります。
こうなると、βカロテンの摂りすぎということになりますので、
飲む量を減らしましょう。
なお、柑皮症は肌の色が黄色くなるだけで、
他の影響はなく、βカロテンの摂取量を減らせば、元の色に戻ります。
参照:Medical Note

飲み過ぎなければ野菜の代わりになり健康に良い

飲み過ぎると肥満などの原因となりますが、適切な量飲んでいれば、
野菜の代わりとして栄養を摂ることができます。

野菜は1日の摂取目標量が厚生労働省によると
350gとされています。

この量を野菜ジュースで換算するとKAGOMEの野菜生活100で例えると、
200mlパックで350gの1/3摂取できますので、
全てを野菜ジュースでまかなうと200mlパック3本分となります。

ですが、野菜ジュースは足りていない野菜の栄養を補助するという考えの方が
健康に良いため、野菜を食べずに野菜ジュースばかり飲むということは控えてください。

野菜ジュースを飲むことで足りていない野菜の補助になる他、
野菜ジュースにはビタミン類が豊富に含まれていますので、
特に妊娠中は摂取した方が良いと考えます。

なお、野菜ジュースには人参がメインの野菜ジュースと
青野菜がメインの野菜ジュースがありますが、
双方違うビタミンなどの栄養が含まれていますので、
どちらか一方を飲むのではなく、双方飲んだ方が栄養バランスは良いです。

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野菜ジュースの選び方は?

選び方としては、野菜の種類が多く含まれている野菜ジュースを選ぶと
様々な栄養を摂取できますので、種類が多く含まれる野菜ジュースを選ぶようにしましょう。

次に、無添加のものの方が、余計な塩分などが含まれていない分、健康には良いため無添加のものを選ぶようにしましょう。

そして大切なのが、糖質を抑えた野菜ジュースというものがあります。
一般的な野菜ジュースには200mlあたり13~17gの糖類が含まれていますが、
糖類を抑えた野菜ジュースは200mlあたり7~10g程度に抑えられています。

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まとめ

妊娠中の野菜ジュースは野菜の摂取不足で足りていない栄養を補うことが出来るため、
お勧めです。

ただし、飲み過ぎると糖類の摂りすぎになったり、塩分が含まれている野菜ジュースの場合は、
塩分の摂り過ぎになる可能性がありますので、飲む量には注意してください。

野菜ジュースだけで1日の遊離糖類を摂取するとしたら、
1日に野菜ジュースは500ml程度は飲める計算になりますが、
できれば、野菜ジュースからではなく、野菜から栄養を摂取した方が食物繊維も摂取できるため、
野菜ジュースはあくまでも足りていない野菜の栄養を補助する目的で飲むようにしましょう。

また、野菜ジュースには人参をメインにした種類とケールなどの青野菜をメインにした野菜ジュースがありますが、
どちらも大切な栄養が含まれていますので、できれば交互に飲むなど工夫して飲まれた方が健康に良いです。

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