妊娠中は何かと気を遣わなければいけない時期ですが、
きくらげは食べた方が良いのでしょうか?また、注意点はあるのでしょうか?
こちらでは妊娠中のきくらげについて紹介致します。
妊娠中きくらげは食べた方が良い?
きくらげの栄養素を見ると、日本食品標準成分表2015年版(七訂)では、きくらげ100gあたり
食物繊維 不溶性73.1g、水溶性6.3g
ビタミンD 128.5μg
ビタミンB2 0.44mg
カルシウム 82mg
マグネシウム 110mg
鉄分 10.4mg
カリウム 630mg
亜鉛 0.8mg
エネルギー 171kcal
となっています。
妊娠中に嬉しい成分としては、
まず食物繊維が挙げられます。
食物繊維は便のカサを増し、便通をよくする働きがあるため、
便秘で悩んでいる妊婦さんには嬉しい成分と言えます。
次に、ビタミンDですが、骨を上部にしてくれるビタミンとして知られており、
また、血管や筋肉のカルシウム濃度を調節する大事な役割を果たしています。
このビタミンDですが妊娠中に欠乏すると早産や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病のリスクが高まる傾向もあるため、
注意が必要です。
参照:ママ、あのね。
ビタミンDは紫外線に浴びることで生成されますが、
きのこ類にも多く含まれているため、
定期的にきくらげを含めたきのこ類を摂取していきたいです。
次にマグネシウムですが、
この成分は骨や歯を作る栄養素として重要なほか、代謝やエネルギー産生をサポートします。
特に妊娠中はマグネシウムが不足しがちですので、積極的に摂り入れたい栄養素の一つでもあります。
妊娠中のマグネシウム必要量は1日に、18~29歳は310mg、30~49歳は330mg必要とされています。
なお、マグネシウムが多い食材としては
玄米、アーモンド、落花生、カシューナッツ、ひじき、干しエビ、豆腐、納豆
などが挙げられます。
カリウムについては、塩分を体外に排出する作用があるため、
妊娠中には嬉しい成分と言えます。
妊娠中の塩分摂取量は厚生労働省を見てみると1日に6.5g未満に抑えるようにとあります。
妊娠していない方よりも塩分に気をつけないと行けないため、
カリウムの摂取は心がけた方が良いでしょう。
というように、きくらげには妊娠中に嬉しい成分が多く含まれていますので、
食べた方が良い食材と言えます。
注意点はあるの?
まず、生の状態で食べると、リステリア菌の食中毒に当たる可能性があるため、
必ず加熱してから食べるようにしてください。(中心部が75℃以上で1分以上加熱)
次に食物繊維が豊富なため、食べ過ぎると不溶性食物繊維の摂りすぎになり、
便が硬く大きくなり排泄しづらくなり、お腹が張るといった便秘の症状を招くことがありますので、食べ過ぎには注意してください。
1日どれくらい食べてもいいの?
フジテレビによると、乾燥きくらげの場合、1日に5g。
水で戻すと7杯に増えるので、35gということになります。
この程度の量であれば、便のカサを増し腸を刺激して便通がよくなります。
きくらげのステーキみたいにきくらげだけを多量に食べるということでなければ、
基本的には問題ないと思います。
きくらげのお勧めの食べ方は?
きくらげは基本どの料理にも合うので、どの料理に入れてもお勧めになるのですが、
あえてお勧めを紹介すると、きくらげの佃煮、トマトときくらげの卵炒め、
きくらげと卵と豚肉の炒め物、きくらげの天ぷら、きくらげの中華スープ、
などが挙げられます。特に中華料理に相性が良いので、中華料理には入れたい食材です。
まとめ
きくらげは妊娠中に嬉しい栄養素が豊富に含まれていますので、
妊娠中には積極的に食べたい食材となります。
干ししいたけと比べて乾燥きくらげは、ビタミンDは干ししいたけの約7倍、
食物繊維は約1.4倍含まれていますので、食べるならきくらげを食べた方が栄養が摂れます。
注意点としては食べ過ぎると便秘になることがあるため、
食べ過ぎには注意することと、加熱していない、あるいはさっと湯通ししただけのきくらげは
リステリア菌が存在する可能性があるため、必ず加熱してから食べるようにしてください。