レッドブルは誰もが知るエナジードリンクだと思いますが、
体に悪いと疑問を抱いている人がいます。
本当に体に悪いのでしょうか?あらゆる角度から説明致します。
レッドブルは体に悪いの?
まずレッドブルの原材料を見てみましょう。
砂糖類(砂糖、ぶどう糖)/酸味料、炭酸、香料、L-アルギニン、カフェイン、着色料(カラメル)、ナイアシン、パントテン酸Ca,V.B6、V.B2、V.B12
引用:amazon
と、ここで気になる成分としてはカフェインと砂糖類です。
その他の原材料としてはレッドブルを飲んだ程度で摂りすぎになることはないので、
心配しなくても問題ありません。
レッドブルには様々なサイズがありますが、カフェイン量としては、
250ml缶1本で80mgのカフェインが含まれています。
その他の容量のものは100mlあたり30mgのカフェインが含まれています。
1本80mgというカフェイン量はコーヒー1杯程度のカフェイン量なので、
健康な大人の場合は1本飲んだからと言って特に問題になることはありません。
続いて、砂糖類ですが250ml缶1本に25gの糖類が含まれています。
成人の1日の糖類の摂取量の推奨を見てみると、
世界保健機関(WHO)が言うには、
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する
引用:食品安全委員会
WHOの推奨するエネルギー総摂取量の10%未満というのは、
おおまかに糖類50g未満ということになりますので、
レッドブルを1本飲んだとしても糖類の過剰摂取にはなりません。
つまり、1日に1本程度(250ml)なら体に悪いということはありません。
ただし、これが子供になると話は変わってきます。
子供の場合は1本でも体に悪い
子供と言っても高校生くらいになると体に悪いということはないのですが、
これが小学生以下などになると、体に悪影響を及ぼす可能性が出てきます。
元東京福祉大教授の栗原久氏によると、
「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。
「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべきだという。4~6歳は1日25ミリグラム以下、7~12歳の学童期は50ミリグラム以下にするよう勧めている。
急速に普及したカフェイン入り清涼飲料水「エナジードリンク」は、缶や瓶1本にコーヒー2杯分のカフェインを添加したものも。栗原さんは「受験勉強のため眠気を覚まそうと飲む子がいる。前頭前野の発達は20歳ごろまで続くので、避けてほしい」と訴える。
引用:東京すくすく
といっており、3歳未満は一切控えるように言っていますし、
4~6歳についても1日のカフェイン摂取上限は25mg以下、
7~12歳については1日のカフェイン摂取上限は50mg以下にするように言っています。
これはカフェインを摂りすぎると脳の前頭前野の成長の邪魔をするため、
摂取しないようにと言っています。
ちなみに栗原氏が言う20歳ごろまではエナジードリンクを控えた方が良いと言っているのは、
カフェインが1本あたりに150mg程度含まれているエナジードリンクのことを指していますので、
レッドブルの250ml缶に関しては13歳以降であれば問題はないでしょう。
というように、子供に関しては脳に悪影響を及ぼす可能性があるため、
小学生以下の子供にはレッドブルは与えない方が良いでしょう。
飲み過ぎが体に悪影響を及ぼす
レッドブル(250ml)1本程度であれば、健康な大人であれば
体に悪いということはないのですが、
これが2本3本になったり、一番大きいサイズの473mlのレッドブルであったりすると、
体に悪影響が出る可能性が出てきます。
レッドブル473ml缶に含まれるカフェインは約142mgとなります。
これを一気飲みすると、体重やカフェインの感受性などにもよりますが、
人によってはカフェインの中毒症状が出る可能性があります。
カフェインを一時的に多量に摂取すると
中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の症状が出ることがあります。
参照:厚生労働省
間隔をあけてレッドブル(250ml)を1日に2本飲んだとすると、
健康な大人の場合では、カフェインの摂りすぎには当たりませんが、
糖類の摂りすぎが気になります。
糖類を摂り過ぎるとどうなるの?摂りすぎってどれくらい?
レッドブルに含まれる糖類の量は100mlあたり11gの糖類が含まれています。
250ml缶の場合、1本で27.5gの糖類を摂取することになります。
世界保健機関(WHO)によると
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する
引用:食品安全委員会
WHOの推奨するエネルギー総摂取量の10%未満というのは、
おおまかに糖類50g未満ということになりますので、
レッドブルを2本飲むとWHOの推奨量を超えてしまいます。
ちなみに、日本人の1日の糖類の摂取量の平均を見てみると、
69gと言われています。
参照:NATIONAL GEOGRAPHIC
この平均値で見ると、レッドブルは2本飲んでも平均以下ということになりますが、
他からの糖類の摂取(おやつなど)を考えると、レッドブルは1日に2本飲むと飲み過ぎになる可能性が高いです。
たまに糖類を過剰摂取したとしても特に問題はないのですが、
日常的に糖類を摂り過ぎていた場合、
肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増大します。
特に、最初に気づくのは体重の増加でしょう。
これは人にもよりますが、お腹周りに脂肪がつきはじめたりするので、
見た目も多少変わってきます。
というように、糖類の日常的な摂りすぎも体に悪いと言えます。
まとめ
レッドブルは健康な大人(高校生以上)であれば、
1日1本飲んだとしても体に悪いということはありません。
ただし、小学生以下などの子供に与えるとカフェインの影響を受けて、
脳の成長を邪魔する可能性がありますので、レッドブルは与えないようにしてください。
レッドブルが体に悪影響を及ぼす理由としては、飲み過ぎが考えられます。
例えば、1日に2本などを飲むと、それが一気飲みであった場合、
気持ち悪くなったり動悸がしたりといったような症状が出る可能性がありますし、
一気飲みでなかったとしても、糖類の摂りすぎにより生活習慣病のリスクが増大しますので、
飲み過ぎには十分注意してください。