レッドブルは人気がトップクラスのエナジードリンクですが、
飲み過ぎるとどうなってしまうのでしょうか?また、飲みすぎの量はどのくらいなのでしょうか?
こちらではレッドブルの飲み過ぎについて紹介致します。
レッドブルを飲み過ぎるとどうなる?
レッドブルには様々な容量がありますが、カフェインは全て100mlあたり30mgとなっています。
ですので、一番小さいもので、185mlなので、カフェインの量は55.5mg。
次に250ml缶がありますのが、これだと75mgのカフェイン量となるのですが、公式サイトにはこの容量のものだと80mgのカフェインが含まれていると書いています。
一番大きい物で、473ml缶がありますが、これだとおよそ141.9mgのカフェイン量になります。
様々な容量のものがありますが、こちらでは250ml缶を主軸に考えていきたいと思います。
まず、飲み過ぎるとどうなるかについてですが、
急激に摂取するとカフェインの中毒症状として
中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の症状が出ることがあります。
参照:厚生労働省
なお、カフェインの過剰摂取を日常的に繰り返していた場合、
カフェイン依存症になり、体調不良や嘔吐などが繰り返されます。
慢性的なカフェイン中毒を放置していると死に至る可能性もあります。
参照:YAHOO!ニュース
とはいえ、レッドブルを1日3本も4本も一気飲みするわけではないでしょうから、
このあたりは心配する必要はないでしょう。
次に、20歳以下の成人あるいは子供が過剰にカフェインを摂取し続けると、
元東京福祉大教授の栗原久氏が言うには、
「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」
引用:東京すくすく
と指摘しており、カフェインを日常的に過剰摂取していると
20歳以下の場合、脳の発育に影響が出る可能性があります。
特に小さな子供は気をつけた方が良いでしょう。
飲み過ぎってどれくらいの量?
これは個人差がありますが、大きく分けると、大人と子供で飲み過ぎになる量が異なります。
大人の場合は、カナダ保健省によると1日のカフェイン摂取上限は400mgまでとされています。
参照:厚生労働省
また、カナダ保健省では
- 4~6歳 最大45mg/日
- 7~9歳 最大62.5mg/日
- 10~12歳 最大85mg/日
- 13歳以上の青少年については1日当たり2.5mg/kg体重以上のカフェインを摂取しないこと
とされています。
一方栗原久氏の提言によると、
- 4~6歳は25mg以下
- 7~12歳は50mg以下
と勧めています。
次に、大人の場合であっても妊娠中や授乳中の場合、1日のカフェイン摂取量は300mg以下にするようにカナダ保健省で提言されています。
英国食品基準庁の場合ですと、妊娠中・授乳中の場合、1日のカフェイン量は200mgに制限するように求めています。
日本の場合は、医師にもよるかと思いますが、コーヒー1~2杯程度なら妊娠中に飲んでも構わないという医師は多くおられます。
人や状況によって飲み過ぎの量が異なりますが、
12歳以下の子供の場合、レッドブルを1本飲むと飲み過ぎに当たります。
妊娠中・授乳中の場合は、レッドブルを1日に3本飲むと飲み過ぎになるでしょう。
中学生や高校生の場合、こちらは体重にもより飲み過ぎがどれくらいか判断するのはなかなか難しいところではありますが
カナダ保健省の提言に従うと中学生も高校生も1日に1本飲んでも問題ないということになります。
2本以上飲むと飲み過ぎに当たる可能性が非常に高くなります。
健康な大人の場合、1日に400mgのカフェインが摂取できますので、
レッドブルのみでカフェインを摂るとするなら
5本まで飲めるということになります。
ただし、ここまで飲むとカフェインの問題よりも糖類の問題の方が大きくなります。
レッドブルに含まれる糖類の量は?
レッドブルに含まれる糖類の量は100mlあたり11gの糖類が含まれています。
250ml缶の場合、1本で27.5gの糖類を摂取することになります。
世界保健機関(WHO)によると
成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大する
引用:食品安全委員会
WHOの推奨するエネルギー総摂取量の10%未満というのは、
おおまかに糖類50g未満ということになりますので、
レッドブルを2本飲むとWHOの推奨量を超えてしまいます。
ちなみに、日本人の1日の糖類の摂取量の平均を見てみると、
69gと言われています。
参照:NATIONAL GEOGRAPHIC
この平均値で見ると、レッドブルは2本飲んでも平均以下ということになりますが、
他からの糖類の摂取(おやつなど)を考えると、レッドブルは1日に2本飲むと飲み過ぎになる可能性が高いです。
糖類を摂り過ぎるとどうなるの?
レッドブルを例えば、1日に2~3本を日常的に飲んでいたと仮定して、
さらにおやつも食べていた場合、これは糖類の過剰摂取状態が続いていると言えます。
そうなると、肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増大します。
特に、気づきやすいのはお腹周りなどに脂肪が付いてくるのを感じる方は多いかと思います。
ですので、レッドブルは飲んでも1日1本にとどめておいた方が良いでしょう。
たまに2本飲むなどは問題ありませんが、日常的になると問題が出てくる可能性が高くなります。
まとめ
レッドブルを飲み過ぎるとカフェインの影響を受けて、
動悸や気持ち悪くなるなどの中毒症状が出ることがあります。
また、子供に関してはカフェインを日常的に摂りすぎていた場合
脳の発育に影響を及ぼす可能性があるため、子供は特に注意が必要でしょう。
カフェインの摂りすぎについては子供なのか大人なのか、
はたまた妊娠中授乳中などによって変わってきますが、
小学生以下の場合は、レッドブルを1本飲むと飲み過ぎに当たり、
中学生高校生以降はレッドブル2本飲むと飲み過ぎに当たります。
妊娠中授乳中に関しても1日に1本でとどめておいた方が
糖類の摂りすぎにならないため、飲んだとしても1日1本でとどめておきましょう。
これは健康な大人も同じで、1日2本飲むと糖類の関係から飲み過ぎに当たる可能性が高くなりますので、
レッドブルは1日に1本までにしておいた方が良いです。