アース製薬から出ているブラックキャップは、簡単に言うと毒餌で
ゴキブリが食べるとゴキブリが死に至るだけでなく、巣に持ち帰り他のゴキブリも駆除することが出来るという商品ですが、
猫が食べた場合どうなるのでしょうか?大丈夫なのでしょうか?
こちらではブラックキャップと猫について紹介致します。
ブラックキャップは猫が食べたらどうなるの?
ブラックキャップの主成分はフェニールピラゾール系の成分で、
この成分はゴキブリの体内に入るとGABAによる塩素イオンチャネルコントロールを阻害して、
神経興奮抑制を阻害することで殺虫作用を示すと考えられています。
参照:厚生労働省
この成分は農作物にも使用されており、ネオニコチノイド系の成分と同様、
植物の内部に浸透していくため、洗ってもとれません。キャベツをはじめ多くの野菜などに使用されています。
つまり、人間も普通に摂取していることになります。
と、難しい話はこれくらいにしておいて、
結論を言うと、猫がブラックキャップを少量食べたからと言って、
特に問題になることはありません。
ただし、毎日多量に食べるとガンなどの発症率が上昇します。
これは、ラットでの実験において2年間摂取させ続けた結果、雌雄で甲状腺ろ胞細胞腫瘍発生の有意な増加が認められたとされています。
参照:厚生労働省
他に、環境脳神経科学情報センターによると、
フィプロニルとエチプロールの標的は、重要な神経伝達物質GABAの受容体。
GABAは、昆虫だけでなく、ヒトを含む哺乳類で共通の神経伝達物質で、受容体も類似性があるので、哺乳類にも悪影響を及ぼす可能性がある。
とあります。
多くのサイトで問題ないとされていますが、日常的に多量に食べ続けると
猫などのほ乳類にも影響が出る可能性があります。
ブラックキャップは微量食べた程度では問題ないが、長年にわたり食べ続けると
ガン発生率が高まると言うことです。
といいますが、ブラックキャップの構造上、猫が食べることは基本的にあり得ませんので、
そんなに心配する必要はないでしょう。
万が一食べたとしても、上記に書いたように特に問題は起きません。
なお、ブラックキャップの成分はフィプロニルという成分で、
この成分は猫のノミやダニ駆除剤にも使用されていますので、
少量であれば、体内に入っても問題がないことがわかります。
ブラックキャップを食べたゴキブリを猫が食べても大丈夫?
ブラックキャップを食べたゴキブリを猫が食べると、有効成分が猫の体内に入っていきますが、
上記のことから特に問題はありません。
ブラックキャップを食べたゴキブリを毎日多量に猫が食べ続けた場合は
ガンになる可能性は高くなるでしょうが、基本的にそんなことはあり得ないことなので、
やはり心配する必要はありません。
また、ゴキブリそのものに菌はたくさんいます。また、寄生虫もいる可能性があります。
菌については1匹食べたところで菌も胃酸で消化されますので、何かの病気にかかるということもないでしょう。
寄生虫の場合は、猫に寄生して悪影響をもたらす可能性があります。
一部のサイトでゴキブリに寄生虫はいないと書かれていますが、
ゴキブリを宿主とした寄生虫はいます。線虫やギョウ虫など。
参照:CiNii 博士論文
万が一、ゴキブリを食べた猫が下痢や嘔吐、いつもと違う様子があれば、
動物病院に連れて行くことをお勧めします。
とはいえ、ゴキブリを食べているところを目撃するか、嘔吐物でゴキブリの残骸が出てくるなどしない限り確認のしようがありませんが。
また、ギョウ虫が感染した場合は、猫がお尻周りを痒がることがあります。
何かいつもと違う様子があれば、動物病院で診てもらうようにしましょう。
ブラックキャップは猫の届かないところに設置して
ブラックキャップを少量食べたからと言って特に問題はないのですが、
やはり猫がブラックキャップを口にするのは、心配ですよね。
ですので、ブラックキャップは猫の手や口が届かない場所に設置するのが良いでしょう。
例えば、冷蔵庫の下や裏側、収納スペースの中など。
こうすることで、猫はブラックキャップをどうすることも出来ないため、安心でしょう。
まとめ
ブラックキャップの主成分はフェニールピラゾール系の成分で長年にわたり摂取し続けると
ガンになる確率は高まるのですが、少量をたまに食べた程度では特に影響はありませんので、
万が一ブラックキャップの中身を猫が食べたとしても問題はありません。
といって、ブラックキャップの構造上、猫が食べることはできませんので、
安心していただいて結構なのですが、猫がブラックキャップで遊び出したりすると
不安かと思います。
ですので、ブラックキャップの設置場所は猫の手が届かないところに設置するようにしましょう。