夏から秋にかけて蚊対策として蚊がいなくなるスプレーを使用する家庭も多いと思いますが、
飼育しているエビに影響はあるのでしょうか?
こちらでは蚊がいなくなるスプレーとエビについて紹介致します。
蚊がいなくなるスプレーはエビに影響はあるの?
蚊がいなくなるスプレーの主成分はピレスロイド系の成分で、
この成分が蚊などの虫の体内に入ると神経が麻痺して死に至ります。
虫の大きさにもよりますが、大きいほど効果は薄くなっていきます。
エビはどうかというと、温血動物ではありませんので、ピレスロイド系の成分を分解する酵素を持っていないため、神経系にダメージを与え、最悪の場合死に至ります。
他に、魚類やは虫類、両生類にも有毒ですので、同じ部屋で使用しないようにしましょう。
蚊がいなくなるスプレーの原理は?
蚊がいなくなるスプレーは虫に直接吹きかけるものではなく、
部屋の空間に噴射するものです。
噴射すると空気中を飛散するのですが、時間が経つと
壁や天井などに付着するように作られています。
これは、蚊が空中を飛んでいる時間よりも壁や天井などに止まっている時間の方が長いためです。
ということは、壁などに成分が付着した後なら、エビの入った水槽を同じ部屋に入れても良さそうな物ですが、
付着した成分は再び空中に飛散するようなので、効果が持続している間は同じ部屋に入れない方が良いでしょう。
時間が経つにつれ効果は薄れていくのですが、水に溶けやすい成分でもあるため、
少量入ったとしてもエビにとっては有毒ですので、
死にはしなくても苦しかったり、不快感はあると思います。
ピレスロイド系の成分の殺虫剤が使えない
エビを飼育している方は、エビのいる水槽のある部屋では蚊がいなくなるスプレーは使用できません。
ですので、ピレスロイド系の成分以外のもので蚊を駆除する必要があります。
最近話題なのが、UVライトで蚊を誘引して熱や匂いで蚊を駆除する商品があります。
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これだと、何かを出して蚊を駆除するというものではありませんので、
エビを飼育していたとしても問題なく使用することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蚊がいなくなるスプレーの主成分はピレスロイド系の成分のため、
魚類だけでなく、エビにも有毒な成分となります。
そのため、エビを飼育している水槽がある部屋での使用は厳禁です。
万が一使用するとそのまま放置しているとエビが死ぬ可能性があります。
また、噴射後30分など経ってから水槽を戻したとしても、
少量は水槽内に成分が入ってしまうため、エビにとっては居心地が悪いものとなってしまいますので、
効果が持続している間は、別の部屋に移しておいた方が良いでしょう。