ミロは麦芽飲料として健康に良さそうですが、子供は何歳からいつから飲んでもいいのでしょうか?
また、飲める歳になったらどのくらいの量飲んでも良いのでしょうか?
こちらでは子供とミロについて紹介致します。
ミロは子供は何歳からいつから飲んでもいいの?
ミロの原材料を見てみると、
混合大麦麦芽エキス、砂糖、ココアパウダー、脱脂粉乳、植物油脂、乳清カルシウム/リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ビタミンC、pH調整剤、ピロリン酸鉄、レシチン(大豆由来)、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB2,、酸化防止剤(ビタミンE)、ビタミンD、ビタミンB12
となっています。
ここで気になるのが砂糖とココアパウダーに含まれるカフェイン量です。
砂糖の量を調べると、
ミロ1杯(ミロ15g+牛乳150ml)に含まれる砂糖の量は17.2g。
これは同じ量のコーラと似たような糖質量になっています。
参照:E・レシピ
次にカフェイン量についてですが、公式サイトにソリュブルコーヒーの10分の1未満と書かれています。
参照:Nestle MILO
ソリュブルコーヒー1杯におよそ60mgのカフェインが含まれていますので、
その10分の1未満ですので、ミロ1杯あたり6mg未満含まれていることになります。
では、子供は砂糖を何歳から摂取していいのか見てみると、
米国心臓協会によると、
1日の添加砂糖は小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべきと提言しています。
なぜかというと、2歳未満で清涼飲料を飲む癖をつけると、6歳以降の肥満につながり、
小児の2型糖尿病や高血圧を発症する可能性が増加するからということです。
参照:DIAMOND online
このように言っています。米国心臓協会に従えば、2歳から飲めるということになります。
次にmamastaというサイトを見てみると、歯科衛生士の方が次のように述べています。
歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。
引用:mamasta
虫歯を気にされるのであれば、3歳あたりから飲ませた方が良さそうです。
次にカフェインについてですが、含まれているカフェインが少ないので
下記に記すことが当てはまるかわかりませんが、一応紹介しておきます。
東京すくすくというサイトを見てみると、
元東京福祉大教授の栗原久氏が3歳まではカフェインを控えるように言っています。
理由としては、脳の発育に影響があるからとのことです。
もう少し詳しく見ていくと、
「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。
「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべき
引用:東京すくすく
と言っています。
また、カナダ保健省を見てみると、
- 4~6歳は最大45mg/日
- 7~9歳は最大62.5mg/日
- 10~12歳は最大85mg/日
- 13歳以上については1日のカフェイン量を2.5mg/kg体重以上摂取しないこと
としています。
参照:厚生労働省
カナダ保健省も摂取許容量が4歳からしか載っていないため、
3歳以下の子供には摂取させない方が良さそうです。
となると、ミロには少なからずカフェインが含まれていますので、
これに従えば、4歳から飲めるということになります。
カフェイン量が少ないため、各家庭の判断次第と言うところになるかと思いますが、
気になるようならかかりつけの医師に相談されると良いかと思います。
どれくらい飲んでもいいの?
量については、米国心臓協会が言うには1日の添加砂糖は25g以下にすべきと言っていますので、
それに従うのであれば、ミロを1杯飲んでしまうと17.2gもの砂糖を摂取してしまうことになるため、
ミロだけで砂糖摂取するのであれば問題はないのですが、他におやつなどから砂糖を摂取してしまうと
25g以下という数値を超えてしまいます。
おやつに含まれる砂糖を一部ですが見てみると、
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院
プリンやアイスを1つ食べるだけで16gもの砂糖を摂取してしまうので、
それに加えてミロを飲むと、合計33.2gもの砂糖を摂取することになります。
ここからわかるようにミロは毎日摂取すべきではないということです。
米国心臓協会は次のようにも述べています。
小児の1日の添加砂糖摂取量の上限を総カロリー量の5%未満とし、清涼飲料については、1週間(1日ではない)の摂取量を236mL以下に制限。
ミロは清涼飲料ではありませんが、それと同じくらいの砂糖が含まれていますので、
米国心臓協会に従うと、1週間に236ml以下しか飲むことができません。
1日単位に直すと33.7mlしか飲むことが出来ません。
ですので、ここからも毎日飲むものではないということがわかります。
例えば、3日に1度100ml与えるか、1週間に1度200ml与えるというように
間隔をあけて与えることによって、米国心臓協会の提言を守ることもできますし、
ミロを楽しむことも出来るかと思います。
また、ミロの分量を少なくして薄めに作ることで砂糖摂取量を減らせるので、
そのような作り方で飲ませるという方法も悪くないかもしれません。
カフェインについては、量が少ないため飲める歳でしたら特に気にする必要はないでしょう。
砂糖を摂り過ぎるとどうなるの?
たまに過剰摂取したとしても特に問題はないのですが、
日常的に過剰摂取、今回の場合だとミロを毎日飲んだ上でおやつも食べると言った行為がそれに当たります。
そのような生活を続けていると、
肥満のリスクや高血圧のリスク、糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増加します。
それだけでなく、心臓病のリスクも増加するようです。
参照:アスゲン製薬株式会社
なお、菓子パンにもたくさんの砂糖が含まれていますので、
毎日食べさせるということは控えた方が良いでしょう。
まとめ
一見健康に良さそうなミロですが、砂糖の観点から見ると、
早くても2歳から、虫歯を気にされるのであれば3歳あたりから飲ませた方が良いでしょう。
一応カフェインも含まれていますので、栗原氏の提言を守るのであれば、
4歳から飲ませた方が良いかと思います。
飲む量については、砂糖が多く含まれていますので、
おやつを食べることも考えると毎日与えるということはせず、
3日に1度100ml与えるか、1週間に1度200ml程度与えると
米国心臓協会の提言を守ることができ健康的と言えるでしょう。