ココアはペットボトルで販売されている物や粉の状態で販売されている物などありますが、
子供は何歳からいつから飲めるのでしょうか?また飲める歳になったらどのくらいの量飲ませても良いのでしょうか?
こちらでは子供のココアについて紹介致します。
ココアは何歳からいつから飲ませてもいいの?
ココアには砂糖とカフェインが含まれています。
ですので、ココアをいつから飲ませてもいいのか知るには、砂糖やカフェインをいつから
摂取してもいいかについて見ていく必要があります。
まず、カフェインですが
東京すくすくというサイトを見てみると、
元東京福祉大教授の栗原久氏が3歳まではカフェインを控えるように言っています。
理由としては、脳の発育に影響があるからとのことです。
もう少し詳しく見ていくと、
「子どもが大量に摂取すると不安や、頭痛、疲労感といった離脱症状が生じるリスクが高まる」。脳を刺激し、眠気防止などには有用だが、「子どもの脳の発育を邪魔する可能性がある」と指摘する。
「特に知性や理性をつかさどる前頭前野に影響を与える」と栗原さん。3歳までは摂取を控えるべき
引用:東京すくすく
また、カナダ保健省(HC)にも子供のカフェイン摂取許容量がかかれていますので見てみると、
- 4~6歳は最大45mg/日
- 7~9歳は最大62.5mg/日
- 10~12歳は最大85mg/日
- 13歳以上については1日のカフェイン量を2.5mg/kg体重以上摂取しないこと
としています。
参照:厚生労働省
と、カナダ保健省も4歳からの摂取許容量しか書いておりません。
ですので、3歳以下の子供のカフェインの摂取許容量がわかりません。
こういったことからも、4歳から与えた方が良いということがわかります。
次に砂糖についてですが、
米国心臓協会によると、
1日の添加砂糖は小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべきと提言しています。
なぜかというと、2歳未満で清涼飲料を飲む癖をつけると、6歳以降の肥満につながり、
小児の2型糖尿病や高血圧を発症する可能性が増加するからということです。
参照:DIAMOND online
といっています。
ココアは清涼飲料ではないですが、砂糖に関しては2歳から与えても良いということになります。
次にmamastaというサイトを見てみると、歯科衛生士の方が次のように述べています。
歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。
引用:mamasta
虫歯を気にされる場合は、3歳あたりから飲ませた方が良いでしょう。
ココアに含まれているカフェイン量は、
ピュアココアを使用するのかミルクココアを使用するのかによって変わってきますが、
カフェインが多く含まれているピュアココア粉末を5g使用してココアを作ったとすると、
カフェイン量は10mgとなります。
おおまかにですが、ココア1杯あたりにカフェイン10mg含まれているということにしておきます。
栗原氏が述べている脳の発育の影響というものが、毎日カフェインを摂取し続けるのか?
量はどれくらい摂取していたら、影響が出るのかは書いてありませんので、
一概には言えませんが、懸念がある以上3歳以下の子供には飲ませない方が良いと考えます。
ですので、こちらではココアは何歳から飲んでもいいかについては、
4歳から飲んでも良いということになります。
どのくらいの量飲んでもいいの?
どのくらいの量飲んでもいいのかについてですが、
カフェインだけを見てみると、ココア5gを使用して100mlの牛乳もしくはお湯で
ココアを作った場合、カフェイン量は10mgとなりますので、
4~6歳の子供に関してはカナダ保健省の基準に従えば、1日にココアは4杯程度は飲めるということになります。
栗原氏が言うには、4~6歳の子供はカフェインを1日に25mg以下に制限と言っていますので、
こちらにあわせれば、1日にココアは2杯ということになります。
ただし、これはカフェインの量だけで考えた場合になります。
問題は砂糖の量にあります。
ココアの種類によっても変わってくるところでありますが、
森永ミルクココアの場合だと、1杯(20g)当たりの糖質は13.8gとなっています。
参照:MORINAGA
バンホーテンココア(185g)缶の場合、
100mlあたりに糖質は10g含まれています。
参照:アサヒ飲料
これを基準にして考えると、100ml中に砂糖は10~15g程度は含まれていると考えた方が良さそうです。
では、どれくらいの砂糖を摂取してもいいのかについてですが、
米国心臓協会では小児は添加砂糖を1日に25g以下に制限と言っています。
ですので、これに照らし合わせれば1日にココア1杯程度なら問題がないように思えますが、
ココアは飲み物であって、おやつはまた別に食べることを考えると、
飲み物だけで砂糖を10~15gも摂取してしまうと、砂糖許容量をオーバーすることになります。
一部ですが、おやつに含まれている砂糖の量を見てみると、
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院
プリンやアイスキャンディーを1つ食べるだけで16gもの砂糖を摂取することになります。
そこにココアをあわせると、25gという制限を超えてきます。
米国心臓協会は次のようにも述べています。
小児の1日の添加砂糖摂取量の上限を総カロリー量の5%未満とし、清涼飲料については、1週間(1日ではない)の摂取量を236mL以下に制限。
ココアは清涼飲料には当たりませんが、同じ飲み物というくくりで、考えていくと
ココアは毎日飲むべきではないということになります。
3日に1度100ml程度与えていくと、1週間で236ml以下という制限を守ることができます。
ですので、ココアをどれくらい飲んでもいい化については、
毎日ではなく3日に1度100ml与えても良いということになります。
砂糖を摂取しすぎるとどうなるの?
砂糖をたまに過剰に摂取しても特に問題になることはないのですが、
日常的に過剰摂取していると、
肥満のリスクや糖尿病のリスクなど生活習慣病のリスクが増加してしまいます。
それだけでなく、心臓病のリスクも増加すると言われています。
参照:アスゲン製薬株式会社
砂糖の過剰摂取になっている原因の多くは清涼飲料と言われているため、
飲み物から砂糖を摂取することはなるべく控えた方が良いでしょう。
また、菓子パンにも多くの砂糖が含まれていますので、
毎日食べさせるということも控えた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ココアには少量ながらカフェインが含まれていますので、
栗原氏の提言に従うのであれば、4歳から飲めるということになります。
ココア、特にミルクココアやペットボトルで販売しているココアには
砂糖が使用されていますので、
飲み過ぎると砂糖の過剰摂取になってしまいます。
毎日ではなく、3日に1度100ml程度を与えるというように間隔をあけて与えるようにしましょう。
間違ってもペットボトル1本飲まさないようにしましょう。