子供にアイスを与える場合、何歳から与えても良いのでしょうか?
他のサイトでは1歳以降に与えても良いなど書いてありますが、
こちらでは米国心臓協会の提言を元に考察していきます。
子供にアイスはいつから与えてもいいの?
アイスには様々な種類がありますが、ほとんどの物に砂糖が含まれています。
例えばアイスクリームの場合175g当たり40.4gの砂糖が含まれており、
アイスキャンディーの場合、100g当たり14gの砂糖が含まれています。
米国心臓協会では1日の添加砂糖は小児が25g以下、2歳未満は一切控えるべきと提言しています。
なぜかというと、2歳未満で清涼飲料を飲む癖をつけると、6歳以降の肥満につながり、
小児の2型糖尿病や高血圧を発症する可能性が増加するからということです。
参照:DIAMOND online
上記は清涼飲料のことを言っていますが、小さい子供に砂糖などの甘い物の味を覚えさせると
それが癖になる可能性があり、日常的に与え続けると肥満などの原因に繋がります。
次にmamastaというサイトを見てみると、歯科衛生士の方がこう言っています。
歯科衛生士としては2歳7ヶ月までに口の中の菌の定着が決まると言われているから。砂糖による酸産生能のある菌を寄り付かせずに虫歯リスクを抑える一助にはなるかなと予想しています。
引用:mamasta
こちらでは虫歯を懸念しておよそ3歳になるまでは、砂糖を与えない方が良いと言っています。
米国心臓協会の提言に当てはめると、2歳からアイスを与えても良いことになり、
虫歯を気にするなら3歳になってから与えた方が良いということになります。
1日どのくらいの量与えてもいいの?
米国心臓協会では小児は1日の砂糖摂取量を25g以下に制限としています。
アイスクリーム100g当たりになおすと23g程度の砂糖が含まれることになりますので、
例えば100g与えてしまうと、それだけで米国心臓協会の言う25g以下当たりまで摂取してしまうことになります。
砂糖は料理にも使われていますし、他に清涼飲料や菓子パン、他のおやつなどにも使用されていますので、
アイスクリームを100gも与えてしまうと25g以上の砂糖を摂取してしまう可能性があります。
1週間に1度など間隔をあけて25g以下という制限をオーバーしたとしてもあまり問題にはなりませんが、
これが毎日となると少々問題です。
他から砂糖を摂取することを考えると、
アイスクリームの場合1日多くても50g程度で抑えておいた方が良いでしょう。
※アイス50g当たり11.5gの砂糖が含まれています。
アイスキャンディーの場合、100gで14gの砂糖が含まれているため、
こちらは100g食べても他からの砂糖摂取を控えれば問題はないでしょう。
なお、アイスクリームのピノは1粒(10ml)あたり2.9gの砂糖が含まれていますので、
こちらの場合は3~4粒程度は食べても問題はないでしょう。
パピコの場合だと2本で砂糖が26.8g含まれていますので、
これを1本なら13.4gの砂糖を摂取することになります。
他からの砂糖を控えれば、パピコなら1本食べても問題はないでしょう。
ガリガリ君(ソーダ)の場合だと、1本当たり18.5gの砂糖が含まれていますので、
これを1本食べると他からの砂糖を極端に制限しないといけなくなるため、
こちらも食べさせるなら半分程度が良いかと思われます。
ただし、1週間に1度など間隔を開けている場合は、1本食べさせても問題はないでしょう。
参照:小早川医院
毎日砂糖を過剰に摂取し続けるとどうなるの?
アイスをたくさん食べた上で、菓子パンを食べたり清涼飲料を飲んだりしていると
砂糖の過剰摂取に当たります。
このような生活を毎日送っていると、肥満のリスクや糖尿病のリスクが高まってしまいます。
また、心臓病のリスク、脳卒中のリスクも高めてしまうことになります。
ですので、砂糖の摂り過ぎには注意が必要です。
特に清涼飲料には多くの砂糖が含まれていますので、
与えるなら、麦茶などの砂糖の含まれていない飲み物を与える様にした方が良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
他のサイトでは1歳になってからというサイトを多く見かけましたが、
米国心臓協会の提言に従えば2歳になってから与えた方が良さそうです。
また、虫歯を気にするなら3歳になってから与えた方が良いでしょう。
1度に食べる量については、アイスクリームなら50g程度。
アイスキャンディーなら100g食べても問題はないでしょう。
1日の砂糖の量を25g以下に抑えれるようにアイスクリームの種類によって調節すると
特に問題にはならないかと思います。
ただし、日常生活において毎日砂糖を過剰摂取していると、
様々な病気のリスクが高くなりますので、その場合は生活習慣を改める必要があります。