妊娠中にコーラにはまって毎日飲んでしまうという方もいるかと思いますが、
妊娠中にコーラを毎日飲んでも良いものなのでしょうか?
こちらでは妊娠中にコーラを毎日飲むとどうなるのかについて紹介致します。
カフェイン的には大丈夫?
まず妊娠中にどれくらいのカフェインを摂取しても良いのかについて見ていきましょう。
世界保健機関(WHO)では妊娠中のカフェイン摂取量は1日に300mgまでとしています。
英国食品基準庁(FSA)ではカフェイン摂取量を200mg(コーヒーをマグカップ2杯まで)としています。
カナダ保健省(HC)では、1日のカフェイン摂取量を最大300mg(マグカップで2杯)としています。
参照:厚生労働省
日本には海外のように制限を示していませんが、
産婦人科医の多くは、コーヒーなら1日に1~2杯程度ならOKとする医師は多いです。
このコーヒーがレギュラーコーヒーの場合なら、1杯当たり90mgのカフェインが含まれていますので、
2杯なら180mgほどになります。
英国食品基準庁の言う最大200mgに近い数値です。
では、コーラに含まれているカフェイン量を見てみると、
コカコーラの場合、500mlのペットボトルで1本中におよそ48mgのカフェインが含まれています。
参照:テンミニッツTV
ですので、カフェインだけを見ると、妊娠中に1日にコーラを2L程度は飲める計算になります。
それくらいカフェインは少なめだと言うことがわかります。
ただし、1日に2Lも飲むのは飲み過ぎに当たります。
コーラには砂糖が含まれている。
コーラにはカフェインだけでなく砂糖も含まれています。
その量は、コーラ500ml中に56.5g含まれています。
参照:さかい歯科クリニック
世界保健機関(WHO)では、1日の砂糖摂取量は25g以下が望ましいと言っています。
それに照らし合わせると、コーラを1本飲むだけで、倍以上の砂糖を摂取してしまうことになります。
ただし、WHOの言う数値は相当意識しないと難しい数値なのです。
というのも、お菓子などにも砂糖が含まれており、一部ですが紹介致します。
ショートケーキ(100g)に砂糖32g程度
あんぱん(80g)に砂糖26g程度
大福(70g)に砂糖12g程度
シュークリーム(70g)に砂糖9.2g程度
プリン1個に砂糖16g程度
アイスキャンディー1本に砂糖16g程度
含まれています。
参照:いずみ中央歯科医院
あんぱんを朝ご飯などで食べることは日常的にあることかと思いますが、
これだけでWHOの言う25gを越えてしまいます。
また、プリンやアイスを毎日食べるという方も多いかと思います。
しかし、これだけでWHOの言う数値の半分以上の砂糖を摂取してしまうことになるのです。
砂糖は料理にも含まれていますので、それをあわせると25gという数値が難しいことがわかります。
では、日本人の1日の砂糖摂取量の平均を見てみると69gと言われています。
参照:NATIONAL GEOGRAPHIC
平均値ですので、一般的と捉えることができます。
69gだと、コーラを1本飲んでもまだ少しだけ余裕があります。
ですが、コーラを飲んでおやつ(間食)も食べるとなると、平均値を超えてきます。
ちなみにアメリカの1日の砂糖摂取量の平均は95.3gと言われています。
アメリカ人は太った方が日本よりも多いので、つまりそういうことなのでしょう。
砂糖を摂り過ぎるとどうなるの?
まず、1週間に一度など摂りすぎた場合は特に問題はありませんが、
これが毎日となると、肥満の原因や糖尿病の原因などの生活習慣病の原因になってしまいます。
また、砂糖を摂り過ぎると心臓血管病のリスクが高まります。
参照:すぎおかクリニック
毎日コーラを飲むのは砂糖の摂り過ぎになる?
毎日コーラを500ml飲むのは、間食を一切せずに、コーラだけ1本飲むということであれば、
砂糖の摂り過ぎには当たりませんが、コーラも飲んでおやつも食べてというように
砂糖の含まれている物を食べていると、日本人の砂糖平均摂取量を軽く越えてきますので、
砂糖の摂り過ぎに当たります。
これがペットボトルのコーラではなく、350ml缶のコーラならどうでしょう?
350ml中に砂糖は39.55g含まれていますので、69gにはまだ余裕はあるのですが、
やはりおやつなどを食べるとなると日本人の平均値を越えてくるでしょう。
ですので、毎日コーラを飲むのであれば、200ml程度で抑えておくべきかと思います。
なお、コーラを飲んだ日はおやつは控えめにした方が良いでしょう。
ゼロカロリーコーラはどうなの?
ゼロカロリーコーラには砂糖が含まれていませんが、
人工甘味料が含まれています。
コーラに含まれている人工甘味料はアスパムテールやスクラロース、アセスルファムKですが、
これらを摂りすぎると、甘み中毒や脳卒中、認知障害、満腹中枢の機能異常による体重増加のリスクが高まると言われています。
参照:BIOPLE.jp
ですので、ゼロコーラは砂糖が含まれていないからと言って、毎日飲んで良いものではないのです。
コーラは毎日飲むなら量を控えて
コーラは毎日飲むなら量を調節してください。
コーラをペットボトルにしろ缶にしろ、1本飲んでしまうと
間食のことを考えると摂りすぎに当たってしまいます。
ですので、1日にコーラを飲んでも200mlくらいで抑えた方が砂糖の摂りすぎにはなりません。
それでも、コーラには多量の砂糖が含まれているので、コーラを飲んだ日は
おやつなどの間食は抑えるようにしてください。
そうすれば、肥満や糖尿病などのリスクは避けられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎日コーラを飲むのは、量にもよりますが
ペットボトル1本や缶1本飲むことは砂糖の摂り過ぎになる可能性が高いため、
1本飲むというのは避けた方が良いです。
1本飲むのなら毎日コーラを飲むことはやめて、1週間に1本など間隔をあけて飲むようにした方が良いでしょう。
毎日飲みたいのであれば、1日200mlなど量を控えめにして、さらに間食も少なくするなどの工夫を心がけた方が良いです。
ゼロコーラには砂糖が含まれていませんが、人工甘味料が体に良くないため、
こちらも毎日飲むということは避けてください。
結局の所、コーラを毎日飲むというのはそれなりのリスクが伴うと言うことを忘れずに!